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生物系学生・鴫野の日常。コメントお気軽に!あと、拍手ボタンクリックで励みになりますv
昨日の一件から1晩。
完全に、悪い波に取り込まれました。
なんかもやもやっとしたものが頭の中をずっと渦巻いていて、何もしたくなくなりました。誰かと一緒にいてもちょっとしんどいというか。
他人といるときはそれなりにテンション上げるんですけど、1人になった瞬間に反動がドカーンときて、余計に穴にもぐってしまいます。
なんかね。
ここんとこ、感情の起伏が少しずつ減ってきてる気がしてたんですよ。
だんだんエネルギーが削られてるときに、昨日一気に怒りとして放出してしまったものだから、もう枯渇してるみたいな。
よりによってなんで病んだときにこうなるかなあ。
さて。
鴫野は初めて微小妄想を体験しました。
それまでも「私の将来はどうせ・・・」みたいな後ろ向きで諦めも混じったような考えは持ってたんですが、今日のは本気で妄想でした。貴重な経験なのかなんなのか。
昨日もちらりと語りましたが、父親の死因は癌でした。
そのことが頭に染み付いて離れないのです。
癌は身近な病気です。
そして、これがあるから癌になる、という原因ははっきりしていません。煙草を吸うと癌になる確率は高くなりますが、それでも完全ではありません。アスベストみたいな職業癌は別として、ごく普通の生活をしている限りは、癌になるかどうかは運次第なのです。
父親の両親は健在ですから、その癌は父親の身体だけに起こった、孤発性のものだと思います。
しかし、その遺伝子が自分に受け継がれていると思うと、なんだか怖くなりました。
勿論、親が癌でも子が癌にならないケースは山ほどあります。若年性アルツハイマー病とは違い、癌(網膜芽細胞腫のような特殊なものは除く)は完全な遺伝病ではないでしょう。しかし同時に、完全に遺伝とは関係のない病気でもないのです。
まして最近では癌遺伝子の研究も盛んです。2本ある染色体の片方の癌遺伝子がすでに変異を起こしているとするならば、私はあと1本が変異を起こした時点でアウトです。2本とも正常な人に比べれば、私の癌発生率は高いのです。
だとすれば。
私も、将来癌になるのではないか。
それも「2年」以上も苦しむのではないか。
そんな考えが頭の中を巡るのです。
癌で死ぬことが怖いわけではありませんが、癌になったとき、私は改めて自分に受け継がれたDNAを認識し、
父親への恨みを抱くのだと思います
(現時点でこれだけ恨んでいるのですから)
果たしてそれに耐えられるのかどうか。
遺すものは何一つ遺さなかったあの男が、呪いの種を播いて私を捨てたというだけで虫唾が走ります。
それが表現型として現れたら。
だから怖い。
母親に癌に対する恐怖を話すと、一言「なるわけないやん。(あなたは)ぐずぐず考えて、鬱陶しい」と言われました。
自分は将来癌になるのだ、という確証はどこにもありません。
何度も言いますが、癌は完全な遺伝病ではないのです。
もしかすると、変異を持たないほうの遺伝子を受け継いだかもしれません。
(↑最初から2本ともの癌遺伝子に変異がある子供は、正常に発生しないと思われるため)
もしくは、もう1本残された母方の遺伝子が、一生変異を起こさないかもしれません。
だから今からぐずぐず考えても仕方がないのは分かります。
ただ、感情が伴わないのです。
きっと、これ自体が私の妄想なのでしょう。
自分は将来不幸になる運命なのだと、思い込んでしまっています。
それを微小妄想と言うのだそうですけれども。
その考え方に名前がついたところで、染み付いた恐怖は離れていかないのです。
私はまだ、私を忘れた勝手な雄の呪縛から逃れられない。
血の鎖が、私を縛ります。
生物学は楽しいけれど、時に私に対しては、ひどく残酷だと思うことがあります。
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