夢を見ました。
私は、学科の人たちと、教授と、合宿に来ていました。
大部屋に、皆で泊まっていました。
私はどうしてもその中に馴染めなくて、ひとりベランダにいました。
部屋の中が居心地悪くて、ベランダで星を眺めていました。
すると泊まりに来ていた学生の1人が倒れたらしく、皆がわらわらと騒ぎ始めました。
どうせ行っても仕方がない。1人の看護に何人も人間が集まっても、結局幾人かは足手まといになるだけだ。
だから私は部屋に入りませんでした。外気は冷たかった。部屋の中は暖かいと分かっていても、どうしても入ることが出来なかった。
空は、曇っていました。雲の切れ目からオリオン座の三ツ星が見えていました。
おそらく部屋は3階か4階で、下の方に道路の光が見えました。
いまここで、私が飛び降りても誰も何も思わないだろう。
ねえ?
私は、私の中の大切な存在に訊きました。
彼は言った。
「曇り空の日に、飛び降りることはないよ。空が晴れて、オリオン座がちゃんと見えたら―」
今日はまだそのときじゃないのだと思い、私は諦めて部屋に入りました。
教授が私の目を見ずに、「誰かが倒れたってのに、君は外にいたね」と言いました。
皆の前で倒れれば心配するのは、それが目に見えるからでしょう。目に見えないところで私が何かを抱えていても、誰も気づく由はない。
無理もない、と自分に言い聞かせながら、私はほとんど誰とも口をきかず、布団に入りました。
-+-+-+-+-+-+
相変わらず鴫野の夢はリアルです。リアルすぎて、気持ちが悪くなるくらい。
でもね。嘘じゃないんだ、きっと。
ここからは、現実の話。
昨日、翌週の実験の説明会でした。説明後、3つのテーマが与えられて、学生はその中の1つを選ぶように言われました。勿論各テーマには人数制限があるので、希望が通るかどうかは分かりませんが…。
「まず、希望のテーマのところに名前を書け」と教授が言って、ホワイトボードに実験テーマを3つ書きました。
私は、とりあえず面白そうなテーマのところに名を書きました。
ここのところ、体調があまりよくなくて、日中の眠気がさらに凄いことになっています。
どのくらい、といえば、歩きながらでも十分に眠い。目がね、閉じそうになるのをなんとか押し上げて、どこか横になりたいと思いつつフラフラ歩くんですよ。危ないったらありゃしない。
ついでに、環状線を寝過ごして1周もしました。
そんなんですから、実験中にその眠気が改善される由もなく―。
試薬を調整するときに、まあ実験器具の数は限られてますから、数人が作業することになるわけですよ。
私はいけないと思いながら、他の人に作業を任せて、ついうとうとしてしまいました。
班の人からしてみれば迷惑かもしれないけれど、それを謝るほど親しくはなかった。中途半端すぎて、居心地が悪い。
テーマを書き終えて、体がだるいので机に伏せっていたら、班の女子2人が小声で話していました。
「―さん、いつも寝てるくせにさ、こういう(好きなテーマを)選ぶのだけはちゃっかり書いてるよね」
名前は聞き取れなかったけれど、多分私のことだろうと思いました。
それは事実だけど、そう言われてるのを聞くと辛かった。
たまに私の神経は敏感すぎる。
夏休みがあけてから、学科の人とはほとんど話をしていません。
実験で週4で顔を合わせる、それ以外でも授業が被っているので一緒にいるはずなんですけれど、本当に全く話してない。
授業中、眠らずにはいられないという負い目と、夏休み前に「あなたのせいで彼女が気の毒だ」と言われたことがずっと引っかかって、もう誰とも話せない、そういう感じです。
誰が悪いんじゃないけれど。
話をしない人と、同じ授業を受けて一緒に実験する、それだけで物凄く疲れてしまって、多分そこで眠くなるのは、ひとつの現実逃避なのかもしれません。
誰も私の病気のことは知らないし、逆に知られたくない。
先週の実験の担当だった講師の先生には、「こういう理由で実験中も眠気が起こっているんです」という話をしたんですけれど…同級生には知られたくないんだな。怖いから。それすらも噂話のネタになるかもしれないし、偏見もあるかもしれない。
だから言わない。
言わないから余計に、同級生の目には『怠け者』として映る。
いま、実験が苦痛で仕方ない。
実験というより、グループを作って何かをするってことが疲れる。
これやらないと単位が出ないし、休むとそれだけでアウトだから毎回でてるけど…実験の後って、必ずといっていいほど希死念慮にとり付かれるんですよ。自分さえいなければ、なんて思ってしまう。
夏に一旦快方に向かったような気がしてたんですが…またぶり返しそうです。
気分の闇が膨らむと、弱いほうの安定剤だと効かなくなる。
まーそれでも強いの飲んじゃうと余計に眠くなるからね。弱いの飲んでますけれど。
闇に囚われると、自分は生と死の瀬戸際に立ってるんじゃないかと思うことがあるの。
この病気は、多分致死率も高いと思う。
それは身体の問題ではなく、自ら「生」の期限を切ってしまうからです。
もう、いいんじゃないか―
そんな風に考えてしまう自分が、います。
[0回]
PR