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ほんとうは可愛くないタコの話

2008-05-29 23:56


今日はマダコの解剖をしてまいりました。
とはいっても、なかなか大きくてお値段も張る立派なタコさんですので人数分30匹…というのはさすがに無理だったらしく、院生が解剖の実演をやるのを私たち学部生は見ておっただけでしたけれども。

今日、見ながら思ったんですけど。
誰だよ最初に「頭」にハチマキした可愛いタコさんの絵を描いたやつは!
タコは頭足類という名前から分かりますが、あのぽっこりふくらんだまるい部分はおなかでございます。しかも口は足の内側にあります。あの漫画のタコさんはことごとく間違っているのですよ。
一応、どんなにデフォルメしても、イヌなら頭があって胴体があってそこに足と尻尾が生えている絵を描きます。でもタコはなぜかあのおなかに目と口を描いて、しかもきちんと真っ赤に塗るのですよ。真っ赤なのはボイルタコです。実際のタコは茶色とオレンジを混ぜたような汚いムラムラの色をしてて、ほんと可愛げのカケラもありません

…なんでここまでタコさんをこきおろすかといいますと、私がタコさん大嫌いだからです。まことに単純。
あのうにょうにょっとした食感が我慢できません。さらに吸盤があるのも気色悪いので駄目です。ええ、勿論イカさんも嫌いです。
こんなことを書くと、タコさんイカさん好きの方には「美味しいのにっ!」と怒られるかもしれませんが、ダメなもんはダメです。なんか、解剖で内臓がでろでろ~っと出てきて、はいこれが肝臓、これが心臓、これが鰓、なんて説明される気色悪さよりも、タコそのものに対する嫌悪感のせいで…他の人が吸盤とかつついて遊んでいるときに鴫野は机の端っこで小さくなっていたのです。

内臓の免疫はありますが、タコの免疫はない!
しかもナマのタコさんはねばねばの液を全身にまとってるんだよ。鴫野は納豆を除くねばねばも苦手です。オクラも嫌いです。
ねばねば、うにょうにょ、吸盤の3要素が揃ってますから、タコさんを嫌いになっても仕方ありません。
そんなわけで「うげげ…」と思いながらタコさんを見ておりますと、解剖が済んでひととおり内臓を摘出され、これが人間だったら猟奇殺人もいいところのタコさんの足を、さらに同級生が解剖バサミでぎちぎちと切断するのです。
ええ、もう何をしているかわかります。

足を持って帰ってタコヤキパーティをするつもりなのです。
はい足が1本、2本、と8本まで数え終えた同級生は、それをきちんとビニルの袋にいれて学生控え室(と呼ばれる休憩スペースがある)に持っていきましたよ。
ええもうあとは好きにしてください。
鴫野は粉モンは大好きですがタコさんにつきあってる暇はありませんのでさっさと帰りました。

正確に言えば、鴫野はタコヤキのタコを取り出したやつは好きです。
タコを入れないで焼いたやつはもっと好きです。…要するに「タコなし焼き」が好きです。それ、ただの粉焼きw
何と言われようが粉焼きで結構です。
そこまで粉モンが好きなのは大阪人の血としか言いようがありませんが、まあそんなわけでタコさんは皆様に美味しく頂かれたことと思います。

まあ、あそこまで有効利用されたらタコも浮かばれるだろうて。
昨日のカニ、一昨日のエビは「生ゴミやんなあ」と教官に言われてそのまま捨てられましたから。

さらにどうでもいい話。
ただの解剖でははい実験動物はきちんと死骸を保管しておいて、あとで霊園で焼却&供養されるそうです。
ちゃんと記録用の帳簿があって、ぱらっと中を見てみると…「マウス、ラット、カエル、ヒヨコ、タマゴ」
タマゴてw
まあ有精卵なんでしょうけれども、タマゴまで供養されるのにエビさんカニさんは哀れなことです。

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微小妄想

2008-05-28 11:59

昨日の一件から1晩。
完全に、悪い波に取り込まれました。
なんかもやもやっとしたものが頭の中をずっと渦巻いていて、何もしたくなくなりました。誰かと一緒にいてもちょっとしんどいというか。
他人といるときはそれなりにテンション上げるんですけど、1人になった瞬間に反動がドカーンときて、余計に穴にもぐってしまいます。
なんかね。
ここんとこ、感情の起伏が少しずつ減ってきてる気がしてたんですよ。
だんだんエネルギーが削られてるときに、昨日一気に怒りとして放出してしまったものだから、もう枯渇してるみたいな。

よりによってなんで病んだときにこうなるかなあ。


さて。
鴫野は初めて微小妄想を体験しました。
それまでも「私の将来はどうせ・・・」みたいな後ろ向きで諦めも混じったような考えは持ってたんですが、今日のは本気で妄想でした。貴重な経験なのかなんなのか。

昨日もちらりと語りましたが、父親の死因は癌でした。
そのことが頭に染み付いて離れないのです。
癌は身近な病気です。
そして、これがあるから癌になる、という原因ははっきりしていません。煙草を吸うと癌になる確率は高くなりますが、それでも完全ではありません。アスベストみたいな職業癌は別として、ごく普通の生活をしている限りは、癌になるかどうかは運次第なのです。

父親の両親は健在ですから、その癌は父親の身体だけに起こった、孤発性のものだと思います。
しかし、その遺伝子が自分に受け継がれていると思うと、なんだか怖くなりました。

勿論、親が癌でも子が癌にならないケースは山ほどあります。若年性アルツハイマー病とは違い、癌(網膜芽細胞腫のような特殊なものは除く)は完全な遺伝病ではないでしょう。しかし同時に、完全に遺伝とは関係のない病気でもないのです。
まして最近では癌遺伝子の研究も盛んです。2本ある染色体の片方の癌遺伝子がすでに変異を起こしているとするならば、私はあと1本が変異を起こした時点でアウトです。2本とも正常な人に比べれば、私の癌発生率は高いのです。

だとすれば。
私も、将来癌になるのではないか。
それも「2年」以上も苦しむのではないか。


そんな考えが頭の中を巡るのです。
癌で死ぬことが怖いわけではありませんが、癌になったとき、私は改めて自分に受け継がれたDNAを認識し、
父親への恨みを抱くのだと思います
(現時点でこれだけ恨んでいるのですから)
果たしてそれに耐えられるのかどうか。
遺すものは何一つ遺さなかったあの男が、呪いの種を播いて私を捨てたというだけで虫唾が走ります。
それが表現型として現れたら。
だから怖い。

母親に癌に対する恐怖を話すと、一言「なるわけないやん。(あなたは)ぐずぐず考えて、鬱陶しい」と言われました。
自分は将来癌になるのだ、という確証はどこにもありません。
何度も言いますが、癌は完全な遺伝病ではないのです。
もしかすると、変異を持たないほうの遺伝子を受け継いだかもしれません。
(↑最初から2本ともの癌遺伝子に変異がある子供は、正常に発生しないと思われるため)
もしくは、もう1本残された母方の遺伝子が、一生変異を起こさないかもしれません。
だから今からぐずぐず考えても仕方がないのは分かります。

ただ、感情が伴わないのです。
きっと、これ自体が私の妄想なのでしょう。
自分は将来不幸になる運命なのだと、思い込んでしまっています。
それを微小妄想と言うのだそうですけれども。
その考え方に名前がついたところで、染み付いた恐怖は離れていかないのです。


私はまだ、私を忘れた勝手な雄の呪縛から逃れられない。
血の鎖が、私を縛ります。
生物学は楽しいけれど、時に私に対しては、ひどく残酷だと思うことがあります。

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親であるということ―本能と理性のはざま

2008-05-27 22:35

突然ですが。
鴫野の父親が死んだそうです。
もとい、死んでいたそうです。1年前に。


鴫野はずっと父親を穢らわしく思ってきました。その男の血を引く自分も、同時に嫌でした。あの男は正真正銘のカスだと思っていましたが、それもただのカスではなく、最強のカスであることが判明したわけです。

以下、ちょっとした吐き出しなんですけれど。
何分父親への悪口しか書いておりませんので、世の男性の皆様にとってはいささか不快な内容かもしれません。
読まれて気分を害されても責任は負えません。一応、注意書きです。や~ん、男の人に酷いこと言う人なんかキラ~イ、って思われる方は即刻リターンバックプリーズ。それから読んだ後にお説教するのも、ご遠慮くださいませ。



さて。
一口にカスと申しましても、カスにもイロイロあるわけです。
DV、ギャンブル、浮気…。
鴫野の父親…なんかそんな言葉使いたくないので「男」としますが、あの男はそういう意味ではまだましだったのかもしれません。男は酷いマザコンでした。鴫野の母親はそんな男に愛想を尽かし、別れました。
しばらくの別居状態を経て離婚を切り出した鴫野の母親に、男は「離婚はしたくない」と言いました。
嫌だと言うものだから、鴫野の母親は家裁に調停を申し立てました。
母親は1人で、家裁に行きました。男は父母同伴で来ました。最初は人を介して話をしていたのですが、鴫野の母親はかなりの合理主義なので「っていうか、面と向かって話せばええやろ!」と思いましたが、男は嫌だと言いました。
話ができなければ離婚は出来ません。男は「離婚は嫌だ。話し合いも嫌だ。一緒に住んでいなくていい、今のままがいい」と言いました。意味が分かりません。さらに「ボクどうしたらいいのかわかんない」とも言いました。情けない野郎です。鴫野の母親はブチギレて、裁判に訴えるぜ!と言いました。すると漸く、離婚調停は成立しました。

一事が万事、そんな調子だったといいます。
1人では何も決められない男。全てを自分の母親に委ね、妻子よりも自分の母親を選んだ男です。ザ・キング・オブ・マザコンです。
しかもマザコン野郎はそれだけにとどまらず、養育費の支払いを拒否してそのまま踏み倒しました。父親の風上にも置けません。父親としての責務を果たさなかったあの男を、鴫野は20年間…いえ、物心ついてからですのでまあよくて10年間くらいは穢らわしく思ってきました。そしてここ6、7年くらいは、そんな男のDNAを受け継いだ自分自身をも呪ってきました。


男は3年くらい前に、男と鴫野の母親の共通の友人に、自分が癌であり余命2年であることを告げました(余命2年の癌ってどんな癌でしょう、少なくとも末期癌ではないわな…と、鴫野はそれがものすご~く気になるのですが、それは分かりません。ぎゃふん!)
そして先日、その「共通の友人」宅に、男の家から一周忌を迎えたとの通知が来たそうです。
で、友人が鴫野の母親にそれを教えたのだそうです。

鴫野の家は最近引っ越したので、男が鴫野の母親の居場所を知らないのは当然です。
しかし鴫野の母親の両親…つまり鴫野の祖父母の住所はずっと変わっていませんし、先方もそれを知っているはずでした。
しかし、祖父母宅にもそのような通知は来ませんでした。

鴫野は娘です。かなり嫌というか屈辱ですが、あの男の血を引いています。当然、遺産相続の権利がありますので連絡はすべきです。
まあ男の両親が健在である今、男が死んだからといって男が財産をなしたわけでなし(財産をなせるような甲斐性なんてないわけだし)、男の親の遺産も関係ないし、相続するものは何もないのだから連絡の必要はないと向こうは思っているのかもしれませんが、それにしたって礼儀知らずにもほどがあります。

しかし、それはただの礼儀知らずかと、鴫野は思ったのです。


鴫野は娘です。
たとえ別れた妻との間にできた子であっても、ヤツの植えた種であります。
自分で植えた種のことすら忘れて、勝手に死んでいった男はシマリスか!と鴫野は思うわけですが、まあ要するに娘のことなんて思い出しもせずに死んでいったわけです。これはむかつきます。
もし死ぬ前に娘のことを思い出しでもしたら、せめてコンタクトのひとつでもとるはずでしょう。しかし、それをとらなかったのです。

大体、男なんてものは無責任なものです。
女は子ができた瞬間に母になる、しかし男は育てる過程で父になるとはよく言ったものです。
「育てる過程」を得なかった男は、そのまま父にならずに死んだのでしょう。
そんな人間のDNAを、私は確かに受け継ぎました。何のために?
男は子孫を残しましたが、それはただの野生動物と変わりないのです。
むしろ無責任さは雄の本能だと鴫野は思います。

野生動物(哺乳類)を見て御覧なさい。
子を育てるのは、ほとんど母親です。
父親は基本的に種を植え付けたらそれでおしまいです。そして自分はより多くの子孫を残すべく、他の雌に新たな種を植えるのです。
野生では、雄とは無責任なものであり、むしろ子のことなんて考えずに新しい雌のことでも考えてる雄のほうが立派なのです。
そうやって、雄は進化してきました。
だから人間の雄の浮気も、あれはひとつでも多く自分の遺伝子を残すための本能であり、それは致し方ないと鴫野は思います。

でも、本能だからって、そこで許すかどうかは別問題なのです。
人間は本能とは別に、理性を持っています。
本能のままに行動する人間がいるとすれば、それは「ヒトとして」問題です。
理性で本能をどれだけ抑えられるか。それが、ヒトをヒトたらしめているのだと思います。

しかしあの男は違いました。
本能のままに子を忘れ、その生涯を終えました。
ヒトの世界に子をなすと生まれてくる責任も、愛情も、何も考えずに勝手に死んでいきました。
野生動物と同じか、それ以下です。
そして鴫野はそんな男の血を引いたのです。
自分を呪わずして誰を呪う?
そんなカスが父親なのだと、鴫野は思いたくないのですが、戸籍でも生物学的にでも、あの男が鴫野の父親であることに変わりはないのです。


残念ながら、世の中にはカス男が多いそうです。
養育費も、9割の男性が支払いを踏み倒すのだそうです。
鴫野の母親は、それが現実なのだから仕方ないと言いました。仕方ないのかもしれません。けれど、鴫野の感情は、それを理解し、納得できないのです。自分だけが不幸面をするのは、鴫野の単なる甘えなのでしょう。そうやって不幸を背負っている顔をすれば楽だからです。私は、楽になるために誇りを捨てたくはありません。不幸面をしたくはないし、三文小説染みた「父親が憎い」なんて言葉は吐きたくないのです。

ただ、今だけ甘えが許されるのなら。

滞った養育費の支払いを要求し、父親としての責務を果たさせたかったと思います。
金の問題というよりは、自分が本能にしたがってしか生きることの出来なかった男のカスから生まれたと思いたくないからかもしれません。それは鴫野にとって、ひとつのけじめでした。幾度となく顔を知らないあの男に、「責任を取れ」と迫る自分を夢想しました。
その機会は永遠になくなりました。
鴫野の母親はそれを申し訳ないと言います。けれど、母親の所為じゃありません。
男と、男の両親の問題です。


男は自分の母親に甘え、父親であることよりも息子であることを選びました。
それは最後の最後まで変わりませんでした。

だから腹が立つのです。
そして無性に、虚しくなります。



この苛立ちをどう処理すればいいのかが分からない。
だから余計に苛立って、涙が出そうになります。
死んだことが哀しいというよりは、ただ、情けなくて、悔しいです。

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心身ともに風邪をひいたわけですが

2008-05-27 08:31

えー、風邪をひきました。
一昨日の夜あたりに痰がものすごく絡み始めて、昨日咳と痰が出始めて、あれあれヤバいんじゃないのーとか思っていたら今日になって鼻水がプラスされました。完全に風邪です。
明日が熱で、明後日におなかに来たら嫌だなw

ちなみに、昨日は予報が晴れだったので傘を持たずに出たら、夕方キャンパスからの帰りに歩いてる途中で、にわか雨がザーっときてかなり濡れてしまったのは、この風邪に大きく貢献したと思うよ。大自然はこれだから嫌いだ(爆)

さて。
まあそんな感じで心身ともに風邪をひいた状態の鴫野ですが、心の風邪と身体の風邪、何が違うって薬の大きさが全然違うんだ。

かれこれ3ヶ月近く心の風邪の薬を飲み続けておりますが、あれを飲むと身体の風邪の薬(パブロンSゴールド錠)が飲めなくなるということを思い知ったのであります。
というか、初めてデプロメール錠を見たときは「うわ小っさい!」と思ったんですけれど、それに慣れちゃってるものだから、パブロンがどれだけ大きく感じられるか…
デプロメールは正露丸糖衣と同じか、それより若干小さいくらいの大きさです。
大体パブロンの半分くらいの大きさともいいます。
んでもって、パブロンの1回の服用量は3錠(デプロは1錠)なので、さらに飲みにくさが倍増しています。

風邪薬はなんであんなに大きいんでしょう。
…と思うのですが、ベンザブロックは割と小さめなので悪いのはパブロンのようです。
ちなみに小さくてのみやすいベンザは全く効かないので、人生はことごとくうまくいかないものだと鴫野は考えてしまうのであります。ぎゃふん。


ですが、まあ身体の風邪は4日くらいあれば治るので、さっさとパブロン様とはおさらばしましょう。
ちなみにインフルエンザはタミフルなしで2日で治りました。それインフルエンザじゃないんじゃ…とよく言われますが、38~39度の熱と激しい関節痛がありながら咳と鼻水はほとんど出なかったんだからインフルエンザだったんです。…きっと。
そんなわけで鴫野の免疫系はかなり優秀なようです。
でも心の風邪は鴫野の免疫特殊部隊が活躍できない相手ですので、それで長引いてるのかもしれません。え、違う?

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生物スケッチは続く

2008-05-22 22:45


なんかほとんど毎日絵ばかり描いてる気がします。
…というのはネットではなく、実習の話。
今日はダニやゴカイや植物みたいなゲテモノではありませんでしたが…ネズミちゃんの腎臓と肝臓を顕微鏡で見ながらスケッチしてきました。なんかゲテモノ度数がアップしてるようですが、こう見えて鴫野は内臓に免疫があるのです。

なにしろネズミちゃんカエルちゃんの腹をこの手で掻っ捌き、リアルな内臓を見て「おおおお!!」と感激した人間です。
んでもって、78年度のドラマや映画版『白い巨塔』でリアルな手術シーンを見て「きゃああぁぁぁっ財前センセ素敵メス捌き!」と、卵とじうどんをずるずるすすりながらテレビの前で叫んでいた人間です(…ちなみに財前先生は何をしても『素敵!』になってしまいます。誤診して偉そうにしてても『素敵!』でございます)
さらに言うと血液フェチでもありますので、採血が好きです。んでもって酵母を数え終わった空き時間にはスライドガラスを1枚失敬し、自分の指先から採った赤血球と白血球の眺めてニヤニヤしていた人間です。

ここまでくると、生物学を学ぶために生まれてきたような気もする鴫野ですが、残念ながらおつむはあまりよろしくないらしく、成績はかな~り下のほうです。ぎゃふん!

まあそんなわけで、実は内臓好きの鴫野ですから、ネズミの内臓観察は楽勝…と思いきや、これがなかなかうまくいかないのです。

まず腎臓。
これは結構さらっといきました。
ネズミちゃんの腎臓も、きちんとソラマメの形をしています。んでもって超重要部位である糸球体とボーマン嚢がスケッチしてくれと言わんばかりに、ものすご~く分かりやすく見えています。
あとは画力の問題です。
鴫野はイラスト好きですから、とりあえずでっかく細胞を描いて、シャーペンで点描で陰をつけます。この陰をつける作業がなかなか面倒ですが、陰をつけなければ何を描いているのか自分でさっぱり分からない程度までスケッチが単純化されちゃっているので頑張ります。要するにカモフラージュです。でもたまに、スクリーントーンを貼ってやりたくなります(笑)


そして。
肝臓です。
これが厄介なのです。

テキストには「肝臓の中の小さい動脈と静脈と胆管」の写真が載っています。先生はテキストの写真を参考にしろ、とおっしゃいましたので、ここは小さい血管と胆管を見つけなければなりません。参考よりむしろテキストの写真を写したほうが手っ取り早いようですが、そこが落とし穴です。実物はテキストほど綺麗には見えません

頑張って小さい血管を探すのですが、顕微鏡の視野いっぱいに広がるのはのっぺりと染色された肝細胞ばかりです。どこを見てものっぺり。たまに小さい隙間を見つけて「血管か?」と思うのですが、本当にただの隙間だったり、小さい静脈しか見つけられなかったりします。
そしてひたすら探すこと十数分。そろそろ頭が痛くなってきますが、スケッチをしないことには単位が出ないので頑張ります。必死です。

なんとか「静脈と胆管らしきもの」を発見した鴫野は、もう面倒くさいや!とばかりにケント紙の裏面にでっかく2つの管を描いて、その周りに細胞を描いて、さらにその周りにはほとんど捏造でしかない、というよりほとんど単なるマルにしか見えない肝細胞らしきものを描いて点描で陰をつけます。
面倒でも陰でゴマカします。

そして、漸く肝臓も描き終えたのでした。

所要時間は3時間半です。
ひたすら顕微鏡と紙を見ていたので疲れました。
ここまでくると、好きなはずの内臓も鬱陶しいだけです。
ただひとつの救いだったのは…これが植物細胞のスケッチでなかったことです。
いやほんと。
植物のスケッチとかだったら、細胞の外形を描いたところで力尽きていたはずです(爆)
そして明日はいよいよ…恐怖の「植物・電顕観察」の日です。
今から日中に居眠りしそうな気がしてきました…

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精神疾患と責任能力の鑑定

2008-05-21 08:20

今日の読売新聞のコラムに、精神鑑定の話が載っていました。。

私はずっと思ってたんですけど。
最近、少年犯罪が起こるたびに発達障害だのなんだのと病名をつけていませんか?
障害なんだから仕方ないのだと。
これ、なんか腑に落ちないんだ。

同じことが精神鑑定と責任能力の有無の話についても言えるわけで、心神耗弱だか喪失だか知らないけど、だから人を殺しちまったと判定されることがありますよね。
でもあの精神鑑定の精度はどうなんだって言われたら、鑑定医の主観が大きく入る上に客観的な数値が出てこないから、精度は悪いとしか言えないわね。


発達障害って、最近注目を浴びてきましたよね。
犯罪を犯す少年の多くが発達障害みたいな言い方をされて、「あーこの子も障害やから仕方ないのね」みたいに思われている。
でも、10年前はそんな病名は一般には浸透していなかったし、少年犯罪も今ほど多くはなかった。
時間が経ったから「発達障害が増えて、少年犯罪が増えた」って、その考え方は違うと思うんです。
むしろ過ちを犯した少年に、なんだかんだと無理やり理由をつけて救ってやろうとしてる気がする。
なんでもかんでも病気や障害にしてしまって、罪を軽くすることしか考えていないんじゃないか?
病気だからというその一言で片付けて、でも死んだ人は戻ってこない。

人を殺したら、それなりの刑罰をあたえたらいいんだ。
発達障害だの強迫観念だの。
そういうのを抱えている人はゴマンといるだろうけど、その中の何割が犯罪に走るのよ?
悪いのは犯罪を犯したその人個人なんだと、どうして言えないんだろう。

精神鑑定についてもそう。
何かあったらすぐに精神鑑定にまわして、責任能力の有無を確かめる。
知らんっちゅうねん!犯罪犯したときの責任能力なんか、今更分かるかヴォケ!
なのに「当時は責任能力がなかった」とか言って刑罰が軽くなったりするじゃないですか。
どうしてそこまで悪いことをした人を守らなければならないのか。


大体、責任能力がないから罪が軽くなるとか、そんな制度がなまじあるだけに、みんなそっちのほうに逃げ込もうとするんです。
そのうちに「悪いことをしても精神鑑定で逃れたらいいや」みたいな考え方が生まれてこないとも限らない。
それで、犯罪者がどんどん精神病にされてって、被害者やその周囲の人はたまらんだろうな…と思う。

それに。
なまじそうやって報道するから、「精神障害者は犯罪に走りやすい」という考えを一般人に植え付けてしまうんですよね。これは漫画『ブラックジャックによろしく』で言ってたことでもありますけど。
病んだから犯罪者になったんじゃなくて、犯罪を犯したから、病んだことになった。
でも普通の人はそれを知らない。
そりゃね。
一部のパーソナリティ障害とか、若干そういう反社会的な傾向がある疾患だってあると思います。
けれど、疾患だから責任能力を問えないかどうかってことになったら、これはまた別問題。
自分のしたことくらい分かる人、結構いるんじゃないの?はい手ぇ上げて。


私は部活の先輩に「お前を含めた鬱病の人間は犯罪に走ったりするのか」と訊かれました。
精神疾患ニアリィイコール犯罪。
そういう認識なんでしょう、普通の人は。
未だに精神科に対する偏見が大きいのは、きっと、精神鑑定とかそういう犯罪者を守る制度がそれを助長しているからだと思う。

誰のためにそうしなければならないのか。
被害者や、大勢の疾患を持つ人が嫌な思いしてまで、悪いことをした人を守らなきゃならないのですか。

私には、納得がいきません。
そして、分かりません。

ただ最近の世の中は、なんとなく変だなあと思ってしまう、今日この頃でした。

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睡魔と植物と実習は大変

2008-05-20 23:45



今日はシロイヌナズナの双葉の観察をしました。

えー、実習の名前が「電子顕微鏡実習」だったのでワタクシ鴫野はころりと騙されてですね、なるほど電顕で細胞を見るのだな。細胞器官とか見ちゃうんだなと思っておったのですが、その実験の担当教官の所属が植物学の研究室でありました。
つまり、電顕で何を見るかと申しますと、当然植物なのでございます。考えてみれば騙すも騙さないも関係ないのですが…なんとなくガッカリ。

…はあ(ため息)

鴫野が植物嫌いな理由は先日お話しましたとおりですが(→参照
やはり今回もいいことはありませんでした。

今回の悲劇…それは!
睡魔でございます。
ただの睡魔はいつものことですが、本日はとりわけすごかった。
まず2限が終わると休憩スペースに直行し、ああ弁当食べるの面倒くさいなもう~とか思いながら、それでも弁当を食べ終えてそのままソファに横になりました。
そして1時からの実習…。
12時45分に起きるようアラームを設定していたのですが、そんなもので目がさっぱりと覚めたら苦労はしません。
半分頭は眠った状態で実習室へ向かい、開始まで5分あるやーと机に突っ伏して、そのままw
とりあえず開始のときは頭を起こしたのですが、目の前にやってきた植物の芽生えの乗った寒天入りのシャーレにドン引きし、ああ、もうダメ…と思ったのを最後にどうやら1時間ほどは眠っていたようです。

しかも鴫野は微妙に空気を読めないというのか、女の子がみんな仲良く教室の奥に固まっているのにですね、教室の入り口に一番近い机の端にちょこんと座っておりまして。
そしたら座った席でそのまま班分けがなされちゃいまして、つまり私の班は、私以外は全員男子でした。ははは。ロンリィ鴫野。

まあ救いなのは、とりあえず男子と話ができなくもないこと…でしょうか。
いや、ついこの間までは男子と何を話せばいいのか分からない、マトモに会話なんてできなかったんですが、部活で濃ゆい男子たちの中におりますとですね、自然に免疫が出来てくるというのか、話ができるようになったのですよ。成長した。

…話題がずれました。


そして寝ていた鴫野に、ありがたいことに

「鴫ちゃん、別に(鴫ちゃんが)寝てても俺らはいいんだけどさ。スケッチとか単位とかいいの?」

と心優しい心優しい男子Sさんが声をかけて起こしてくださったのです。
ああもうありがとうございます!といって飛び起きた鴫野の植物嫌いを知っている方も数人おりまして。
「今日は植物やからなあ…鴫ちゃんヤル気ないなw」
などと言われました。

ええそうなのでございます。植物だから眠気も大変なのですっ!
ところでワタクシ、病名は某T教授と他学年の留学生の2人にしか教えておりません。

「っていうか、なんでそんなに眠れるわけ?オレ、そんな眠られへんねんけど」

と班員に訊かれても…答えられません。当然ながら。
過眠だとか副作用とか言えないしな。
そのうちに

「夜何時に寝てるの」

と言われ…12時半には寝るといいますと

「早っ!」

…標準的な大学生はもっと遅くまで起きていても居眠りしないんだそうですよ。
決して早寝ではないと思っていますが、睡眠時間が短いとも思っていない。殊に最近は眠りには気を遣っているわけで…ええ、そこまで気を配っても日中の眠気はハンパないのです。

そんなわけで植物と睡魔のせいで、今日の実験はとりわけ疲れました。
そして疲れた身でセコセコと植物のスケッチをし、チクショウ顕微鏡の視野に見えるこの緑色の物体が憎たらしいぜ!なんて思っておりました。

ほんと植物絡むといいことないなw
んでもって、植物にはなんの罪もないこと甚だしいな(爆)

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微妙に効果があったのかどうか

2008-05-19 23:02

えー、デパスを朝に飲まない作戦2日目。
今日は…今日は電車の中で寝なかったよ!
ついでに2限目も寝なかったよ!
やっぱりあの朝から頭がボーっとして、電車の中で爆睡して終点で「お客さん」とかやられてガッコに遅刻した挙句に2限しょっぱなから居眠りしていたのはデパスさんの所為だったのだな!

…と思って安心していたら、昼下がりに襲ってくる睡魔…。
ええ、昼休みと3限はお昼寝に費やしましたv



ところで今日はガッコの健診でした。
採血されたんだが…採血って微妙に好きだ。あの、腕に針がささる瞬間がなんともいえず、ついでに血液が注射器に溜まっていくのを見るのを好きです。
ただし、看護師は上手い人に限る。

ちなみに鴫野の腕の血管は細くてなかなか出てこないので、看護師さんはかなり苦労されてました。ごめんなさい。
鬱以外ではまったくの健康体なのですが、血管が細いのは体質でしょうか。母親が血管が太くて刺しやすくて、献血向き体質なので、娘の血管がなぜこんなにもシャイなのかが長年の疑問でございます。はい。

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プロフィール

HN:
鴫野
性別:
女性
職業:
学生
趣味:
映画鑑賞、読書、落書き
自己紹介:
白い巨塔の財前先生を追いかけ続ける学生。田宮二郎様ラヴ。そんなわけで、割と古い映画が好きです。時々落書きしています。カテキョのアルバイトをしています。

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